小銭30円が入っているとその時のことを思い出します。

確定申告の提出に行ってきました。

主人が病気してからは私が変わりに行っていますが・・・・・今年で2回目、相変わらずわからず・・・・

係りの方に丁寧に教えていただき、終わることが出来てホットしました。

主人が7ヶ月入院していたリハビリ病院の駐車場に車を置き、ひさしぶりに駐車料金の支払いで

困ったときのことを思い出しました。

主人の毎日の病院通いで疲れていたのだと思いますが・・・・・車にオムツや着替えなどを積み込んで

慌てて自宅を飛び出し、昼の食事の世話の時間を考えて焦っていました。

車を駐車場に止め、出ようとしたときに初めてバックを持ってこないことに気がついたのです。

家族の割引を使っても2時間以内で250円は取られます。主人の食事の世話とリハビリの世話でこの範囲

で帰ってこなくてはなりません。車のダストボックスを除いても220円しかありませんでした。

病室で主人に話しかけながら、30円たれないことに困っていると隣の方の家族の方が「30円で良いのでしたら・・・」と30円私に渡してくれました。

本当のことを言うと100円貸していただいたほうが私も時間に余裕ができるのですが・・・言えませんでした。用事を済ませると駐車場に走って戻り、息切れをおさえて前の車の列に並び、ハラハラ、ドキドキしながら、

料金所を250円で通過できた時は汗がダク、ダク、だったのを覚えています。

借りた30円のお金はその後、借りた方に会う機会がなくその方のお姉さんに渡してもらおうとお願いしたのですが・・・・・「いいのよ。気持ちだけで弟に伝えておきますので・・・」と30円は受け取ってもらうことはありませんでした。

たかが、30円だと思う人がいるかも知れませんが、私にとってはその時は本当に天使が降りてきた気持ちでした。

今でも自分の財布に小銭30円が入っているとその時のことを思い出します。

 

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